今回は、移住先を視察するときのポイントをご紹介します。
事前に知って準備しておくと、視察のクオリティが段違いです。
何度も視察に行くのは大変なので、なんとなく移住候補地に行くだけではなく、見るべき視点を抑えて見ることが大事です!
- 移住先の市区町村候補が決まって、絞り込みをかけたい人
- 移住の最終候補まで固まったので、視察をしたい人
移住地候補を視察するときのコツ
最低でも1泊する
まず、移住先を視察する際のポイントとして、必ず最低1泊はしましょう。
宿泊することで、夜と朝の移住先の様子を見ることができるからです。
特に夜の様子は、治安の良さを確認するために役立ちます。
日帰りで視察して、昼間の様子だけを見て決めてしまうと、移住後にギャップが生まれて失敗する可能性が高まります。
時間に余裕があれば、連泊すると視察時間に余裕もできてさらに◎です!
一番厳しい季節に視察する
移住先を視察するとき、一番厳しい季節を体験することがポイント。
- 北海道、東北、日本海沿いなど:冬(おすすめは1-2月)
- 沖縄、九州など:夏(おすすめは7-8月)
- 黄砂が多いと言われているエリア(九州など):春(おすすめは3-5月)
移住を決めてから引っ越しするまでのタイミングによっては厳しいかもしれませんが…
ただ、一番厳しいと言われる季節を見たうえで移住先を決めないと、移住後「こんなはずでは…」と後悔してしまいます。
移住するまでに猶予がある人は、厳しい季節を視察してから引っ越しすることをお勧めします。
「市区町村」レベルまで決まってから視察する
移住先を視察するお勧めのタイミングは、「市区町村」レベルで移住先候補が決まったときです。
都道府県レベルでの移住先絞り込みが完了しただけでは、移住先の視察は意味が薄くなるので注意です。
県内をぐるっと一通り回るのは時間もお金もかかるので、非効率です!
「市区町村」レベルで移住候補地を決めるには、地道なデスクリサーチが必要です。
事前に居住候補エリアを決めておく
移住先を視察する際、候補となっている市区町村の中で、居住するエリアまで候補地が決まっていることがベストです。
居住するエリアが定まっていないと、広い市区町村内を練り歩くことになり、時間の無駄が生じます。
居住候補エリアの決め方は以下があります。
- Googleマップを見て、住みやすそうな場所にする
- Googleマップを見て、住宅の多そうな場所にする
- 自治体や移住先輩との相談会で、おすすめの居住エリアを聞く
- 賃貸・物件サイトで検索し、物件が多く出ているエリアにする
- ハザードマップと照らし合わせて、災害リスクの少ないエリアにする
一つに絞らなくても大丈夫です。複数あれば移住先視察で見て回りましょう。
事前にGoogleマップで予習しておく
視察前にいかに予習できているか、これが移住視察のクオリティを上げるために大事です。
予習方法は色々ありますが、Googleマップを使った疑似視察は事前にやっておくべきです。
- Googleマップで、市区町村内の以下の位置を把握する
- 最寄り駅(電車、バス)の位置
- 市役所の位置
- 郵便局の位置
- 大きな病院の位置
- 学校の位置
- スーパー、コンビニの位置
- ショッピングモールの位置
Googleマップ上で上記の場所を把握するだけでも、なんとなく町の様子が想像できます。
大きな工場があるか、オフィス街があるか、観光スポットがあるか等も確認しておくと、さらに理解が深まります。
移住候補地を視察するときに確認するべきポイント
治安の良さ
移住視察するとき、治安の良さを確認することをお勧めします。
なかなか自宅での事前リサーチではわかりにくいため、直接行って見ることが大切です。
どの町でも、一番治安が悪くなるのが夜ですので、夜の街の様子を確認しておいた方が安心できます。
移住後に「昼間は落ち着いた雰囲気だったのに、夜になると騒がしくて怖い…」といった後悔は避けたいですよね。
今回は、移住視察時に具体的に治安の良さを確認するポイントをお伝えします。
深夜営業しているお店
移住視察で夜の治安を確認するには、深夜営業しているお店がないか見るとよいです。
- コンビニ
- カラオケ
- 居酒屋
- 深夜営業しているレストラン
これらのお店は、駅前にあることが多いので、視察時に駅の周りを確認してみましょう。
夜に、営業している店の前に大勢の人が集まって騒いでいる場合、夜の治安は悪いと判断します。
そもそも深夜営業しているお店がエリアになければ、夜の治安は比較的良い方だと思います。
町中のきれいさ
移住視察で治安の良さを確認する方法として、町中のきれいさを見ることをお勧めします。
- ゴミ捨て場にゴミが散乱していないか
- 町中にポイ捨てゴミがないか
- 町中にらくがきがないか
「割れ窓理論」というものがあり、町中が汚れていると犯罪が起きやすくなると言われています。
観光地だけではなく、住宅地も回っておくといいでしょう。
地元のスーパー
移住先の視察において、スーパーの確認は欠かせません!
移住したら高頻度で利用するので、どんなスーパーがあるのか、実際に店内に入って確認することをお勧めします。
具体的にどんなところを確認したらいいのかご紹介しますね。
生鮮食品の価格、種類
移住先の視察でスーパーに入ったら、生鮮食品の価格、種類を確認しておきましょう。
今住んでいる最寄りのスーパーよりも高値だった場合、移住後の食費が上がることが予想できるので、事前対策が可能です。
生鮮食品の種類が少ない場合は、スーパーをはしごする必要があるかも?と生活スタイルを計画するのに役立ちます。

地方は東京よりも安いだろう、と決めつけていると痛い目にあいます
また、生鮮食品はドラッグストアの方が安く売っている可能性もあるので、ドラッグストアも回っておきましょう!
特売の多さ(チラシなど)
移住先の視察でスーパーに入ったら、特売しているかどうかを店舗のPOPやチラシなどで確認しましょう。
スーパーによっては、「◎曜日はポイント2倍」「まとめ買いで割引」など様々な特売をしています。
定価が高くても、特売が多いスーパーの方が、移住後の食費を抑えられることもあります。
溜まるポイントの種類
移住先のスーパーで取り扱っているポイントの種類も確認しておきましょうね!
今、自分が使っている経済圏のポイントを扱っていればラッキー。
- 楽天経済圏:楽天ポイントを主に貯める経済圏。(楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行など)
- ソフトバンク経済圏:Paypayポイントを主に貯める経済圏。(ソフトバンク、Paypay、Yahoo!ショッピングなど)
- ドコモ経済圏:dポイントを主に貯める経済圏。(ドコモ、d払い、dカードなど)
- au経済圏:Pontaポイントを主に貯める経済圏。(au、au Pay、Pontaカードなど)
- Vポイント経済圏:Vポイントを主に貯める経済圏。(トーンモバイル、三井住友カード、三井住友銀行など)
できるだけ経済圏を統一した方が、ポイントがたまりやすくなり節約にもつながります。
違う経済圏のポイントであれば、移住後に経済圏を見直す必要があるかもしれません。
ショッピングモールの有無
移住先の視察に、近くのショッピングモールに寄って確認することも忘れないようにしましょう。
今はネットショッピングが浸透しているので、必須ではありません。
ただ、商品によっては送料などを含めるとネットショッピングの方が割高になることもあります。
今すぐ欲しい日用品を買えるショッピングモールは、地方移住では意外と重宝します。
ショッピングモールへの行き方
移住後の最寄りになるショッピングモールへの行き方は、視察の時に確認しておきましょう。
車や徒歩で移動できないときを考え、バスや電車などの公共交通機関での行き方を確認しておくとベストです。
あまりにバスや電車の本数が少ない場合、ストックを予め買っておくなど、「すぐほしい!」という状況を回避する動きが必要です。
入っているお店の種類
移住後の最寄りになるショッピングモールに、どんなお店が入っているのか確認しておきましょう。
テナントはネットでも確認できますが、品揃えや店舗の広さなどは、視察の時にしか確認できません。
ショッピングモールに、自分があまり使わないお店ばかり入っていたら、移住後もそんなに行かない可能性が高いです。
またお店の傾向から、ショッピングモール利用者の年齢層が想像できます。

ファミリー利用者が多いと、子供服アパレルや玩具店などが多く入っている傾向です
自分たちがショッピングモールのターゲットに入っているかどうか、確認しましょう!
客層
移住先視察でショッピングモールに着いたら、中にいる客層も確認しておきましょう。
自分たちと同じくらいの年齢の人が多ければ、移住先も似た年齢層が多く住みやすい可能性が高いです。
逆に、自分たちより若い・高齢の人が多ければ、移住先の雰囲気が自分たちに合わない可能性が高いです。

高齢の方しかお客様が居ないようだと、ショッピングモールの存続も危ないかも
町中の様子
移住先の視察に行ったら、町中の様子は必ず確認しましょう。
町の雰囲気は、実際に移住先に行った人にしか確認することはできません。
具体的に、どういう点を確認すべきかご紹介します。
新築物件の多さ
移住先に視察に行ったら、町中に新築物件が多いかどうか確認します。
新しい物件が多いということは、その町に住む人が増えているということです。
逆に古い物件が多い場合は、町の高齢化が進んでいる可能性が高いです。

家の中はリノベーションされている可能性もあるので、一概には言えませんが…
新しいお店の多さ
新築物件と同様、新しいお店が建っているかどうかも移住先視察時に確認するといいでしょう。
綺麗でこじゃれたカフェや雑貨屋さんなどが多ければ、客層(=町の住人)も落ち着いていると判断できます。
また新しいお店は、移住者が経営していることも多く、移住者が多い可能性が高いです。
観光客の多さ
移住先を視察するとき、町に移住者が多いかどうかも確認しておきましょう。
近くに有名な観光スポットがあると、休日は観光客で賑わう可能性も高く、騒音が気になるかもしれません。
観光客が多いと、おしゃれなカフェやレストランも混むので、移住後もなかなか行けない…なんてことも。
ここは、移住後の理想の生活と照らし合わせて、確認するようにしてください。
町の匂い
移住先を視察するとき、町の匂いが気になるかどうかも確認ポイントです。
匂いは、実際に移住先に視察に行かないとわかりません!
匂いに関する情報はネットにも出てきませんし、匂いの感じ方も人それぞれです。
- 近くに工場がある:独特な薬剤の匂いや、煙の匂いがすることがあります
- 近くに温泉がある:硫黄の匂いがすることがある
- 近くに牧場・畜産場がある:家畜の糞尿や肥料の匂いがすることがある
- 近くに海がある:潮の香りや、魚介類の生臭い匂いがすることがある
- 特定の特産物が有名:魚介類、発酵食品、ダシ、塗料など、特産物独特の匂いがすることがある
- その他:下水の匂いや、ゴミの匂いが気になる場所もある
町の匂いは自分で対策の仕様がないので、移住後しばらくは大きなストレスになることも…。
まとめ
- 治安の良さ
- 深夜営業しているお店があるか、夜の様子
- 町中のきれいさ
- 地元のスーパー
- 生鮮食品の価格や種類
- 特売の多さ
- 溜まるポイントの種類
- ショッピングモールの有無
- ショッピングモールへの行き方
- 入っているお店の種類
- 客層が自分たちと合っているか
- 町中の様子
- 新築物件や新しいお店が多いか
- 観光客が多いか
- 町の匂い
時間とお金を無駄にしないように、移住候補地の視察の際には、上記のポイントを押さえて確認するようにしてみてください。
視察して「ここだ!」という移住先が見つかりますように。
