自然を愛する人なら、一度は行ってみたい屋久島の縄文杉。
調べると、ガイドツアーがたくさん出てきますが、ガイドがないといけないものなんでしょうか?
今回、2024年7月にガイドなしで屋久島の縄文杉に行った私が事実ベースで解説します!
- これから、屋久島の縄文杉にガイドなしで挑もうとしている人
- 屋久島の縄文杉に行くために、ガイドツアーを申し込むか迷っている人
結論:ガイドなしで屋久島の縄文杉はいける!
まず結論から。ガイドなしで屋久島の縄文杉は全然いけます!
屋久島の縄文杉を目指すトレッキングコースは、8.5kmのトロッコ道+2.5kmの山道=計11km。
だいたい、往復で9~11時間かかります。
ほぼ一本道のため迷うことがありません。
道が分かれるところには、必ず標識が立っているのでそれに従えばOKです。
ただし、ガイドなしが向いていない人や、ガイドなしで屋久島の縄文杉に行く際に注意するポイントがあったので、お伝えしますね。

ガイドなしで行ってわかったこと、惜しみなくお伝えします!
ガイドなしがお勧めの人
混雑を避けてサクサク進みたい人
ガイドありの縄文杉トレッキングをしている人たちを見ていたところ、結構時間をかけて進んでいた印象。
様々な解説やお話をしてくれたり、ツアー内の一番体力がない人に合わせて進むためだと思われます。
そのせいか、有名スポットで休憩・解説を兼ねて長時間滞在しているようで、かなりの混雑が発生していました。
せっかくの大自然なので、自分と自然だけの世界に浸りたい人は、ガイドなしの方が断然屋久島を感じられるかと。

考えるんじゃねえ感じるんだタイプの人はガイドなしお勧め
とはいえ、ガイドさんがいたら屋久島に関する知識はかなり身につくと思います!
屋久島についてすでに詳しい人
屋久島のトレッキングでガイドありにした場合、一番のメリットは屋久島について詳しくなれることです。
そのため、すでに屋久島について事前学習している・知識豊富である人は、ガイドなしでも十分楽しめると思います。
本やネットで身に着けた知識と、その場でガイドさんから聞く生話では全然違うかもしれませんが…。
ただ、事前学習した内容を現地で答え合わせするのも楽しいですよ!
お金を節約したい人
屋久島の縄文杉トレッキングのガイドツアーは、だいたい10,000~30,000円/人が相場です。
もちろん、車やバスチケット、お弁当の手配などもすべて含めた金額なので、高いわけではないです!
ガイドツアーに参加するとかなり充実したトレッキングになりますので、お金を払う価値は絶対あります。
でも、安く屋久島を楽しむなら、ガイドなしの方をお勧めします。
体力に自信がある人
ガイドなしで屋久島トレッキングをする場合、様々な判断を自分たちでしなければいけません。
休憩タイミング、ペース配分、水分補給の頻度、山道のコース取り、天候による撤退判断などなど。
特に、ペース配分やタイムマネジメントなどが鬼門になります。
体力に自信がある人なら、気にせず自分のペースで進んでしまっても全く問題ありません。
ただ、体力に自信がない・第三者に管理してもらった方が安心だと感じる人は、ガイドツアーに申し込んだ方がいいでしょう。

体力があるからと言ってハイペースで進むのは危険なので気を付けてね
ガイドなしで行く場合のポイント
登山バスの往復券を事前に買っておく
ガイドなしで屋久島の縄文杉に行くのであれば、自力で登山バスチケットを購入する必要があります。
屋久島縄文杉のトレッキングスタート地点となる「荒川登山口」には、専用の登山バスに乗車します。
マイカーやレンタカーでは行くことができませんので、注意してください。
朝、バスの始発点である「屋久島自然館」でも買うことができますが、事前に買っておいた方が無難です。
ちなみにガイドツアーだと、登山バスのチケット手配もガイドさんがやってくれるところが多いので安心ですね。
- 観光協会宮之浦案内所(屋久島環境文化村センター内)
- 観光協会安房案内所(屋久島町総合センター内)
- 観光協会空港前案内所(屋久島空港前)
- 屋久島環境文化村センター
- 荒川登山バス乗降所(屋久杉自然館前バス停)
- 屋久島観光センター(宮之浦)
- YAKUSHIMA REFRESH ROOM(安房)
- THE HOTEL YAKUSHIMA OCEAN&FOREST(シーサイドホテル屋久島)(宮之浦)
- 田代別館(宮之浦)
当日の朝・昼のお弁当を手配しておく
屋久島の縄文杉にガイドなしで行くとき、お弁当の手配が必要です。
当日は、遅くとも朝7時までには登り始める必要があるため、朝・昼のお弁当を持参しましょう。
屋久島にはコンビニがありませんので、前日までにスーパーやお弁当屋さんで買っておくか、宿泊先のオプションで用意します。
当日買おうとしても、朝早すぎてどこも開いてませんからね!
朝のお弁当は出発前、昼のお弁当は登山道の途中にある休憩スペースで食べます。
ちなみにガイドありの場合、お弁当も人数分手配してくれるツアーが多いのでらくちんですね。
当日は自力で早起きする
ガイドなしの屋久島縄文杉トレッキング、気を付けなければいけないのは出発の時間です。
屋久島トレッキング当日は、登山バスの時間を考えると遅くとも4時半までには起きたいところです。
- 屋久杉自然館(発) ⇒ 荒川登山口(着)
- 5:00 ⇒ 5:35
- 5:20 ⇒ 5:55
- 5:40 ⇒ 6:15
※3~11月運行。ダイヤは変更になる可能性があります。
ガイドツアーの場合、寝坊しても最悪ガイドさんが起こしに来てくれますが…ガイドなしだと自分で起きるしかありません。
前日は早めにお夕飯を食べて、早めに寝ましょう!
途中地点にある観光スポットは帰りに寄る
ガイドなしの屋久島縄文杉トレッキングのメリットは、サクサク進めるところ。
お勧めは、絶対混雑する有名スポットをすっ飛ばして縄文杉を目指し、帰りに有名スポットに寄ることです!
- ウィルソン株
- 切り株の中に入って空を見上げるとハート型に見える映えスポット
- 大王杉
- 縄文杉が見つかる前は最大の縄文杉と言われていたため「大王」と付けられた
- 三代杉
- 一代目、二代目が伐採された後に生えた三代目の杉
- 夫婦杉
- 二つの杉が枝でつながっている屋久杉
ガイドツアーは、行きの道で有名スポットに立ち寄ることが多いようで、縄文杉に着くまでに結構時間がかかります。
先に縄文杉に到着し、ゆっくり自然パワーを堪能してから、帰りに有名スポットを見ることで、すべての工程において混雑を避けられます。
登山ルールを守る
ガイドツアーの場合、ガイドさんが登山ルールを教えてくれますが、ガイドなしだとそうはいきません。
なので、事前に登山ルールを頭に叩き込んでおきましょう。
- 事前に登山届を提出する(宿泊先で書くことが多いです)
- 動物にエサを与えない(サルやシカがいます)
- 横並びで歩かない(縦に並んで歩くこと)
- 歩くペースが遅い人は、後ろの人に道を譲る(渋滞を防ぐため)
他の山での登山ルールと同じなのでビビることはないですが、ちゃんと確認しておきましょう。
ガイドなしで行く場合の必須アイテム
実際にガイドなしで屋久島縄文杉に行ったときに感じた、必須アイテムをご紹介します。
朝・昼のお弁当
おなかがすいてはトレッキングはできない。必ず用意してくださいませ!
空腹の状態で10時間近く歩き続けるのは非常に危険です。
おにぎりやパンなど、エネルギーを補給できる炭水化物がお勧めです。
上記でもお伝えした通り、ガイドツアーだとガイドさんが用意してくれるところもあります。
片手で食べられる行動食
長時間のトレッキングになるため、手軽にエネルギーチャージできる行動食は持っていた方がいいです。
ガイドツアーだと、ガイドさんが色々な行動食を持ってきてくれているので安心なんです。
できれば、糖分・塩分が補給できるものを自分たちで用意しておきましょう。もちろんごみは持ち帰ってね!

私は塩キャラメルを持っていきました
現金・スマホが入る防水ポーチ
屋久島トレッキングは雨が降りやすいです。晴れていても急に雨が降ることがあります。
スマホや現金(特にお札)は、防水ポーチやジップロックに入れておいた方がいいです!
私は布製の小さいポーチにお札を入れたため、リュックに入れていたにも関わらず雨でふにゃふにゃになってしまいました。
帰りのバスで両替機にお札を入れることができず、バスの運転手さんに両替してもらいました…(お手間かけてごめんなさい)
ガイドツアーだと、ガイドさんが交通手段も準備してくれるので、現金を持つ必要がないなんてことも。いいなー
防水ザックカバー
急にやってくる雨に備えて、防水のザックカバーは必須だと感じました。
いや、むしろザックカバーつけていたのにリュックの中湿ってたもん……
これカバーなかったらリュックどうなってたん?という感じ。
屋久島は天候が変わりやすいですから、必ずリュックに忍ばせておきましょう!
折りたたみ傘
雨の中で昼のお弁当を食べるとき、折りたたみ傘があって本当に助かりました!
雨の日は、屋根がある休憩所は人でいっぱいになっちゃうんです…。
(ちなみに、縄文杉のコースで屋根がある大きめの休憩所は「小杉谷休舎」の1つしかありません!)
またトロッコ道のような整備されている場所なら、傘を差しながらトレッキングしても問題ないです。
ガイドツアーだと、ガイドさんがいくつか小さな傘を用意してくれたりします。いいなー
ストック
縄文杉コースの後半にある山道2.5km、ストックがないと結構きついと感じました。
ガイドさんがいれば、歩きやすいルートを誘導してくれますが、ガイドなしだとそうはいきません。
険しい岩道を上ったり下りたりする必要があるので、ストックはあった方がいいです!
もちろん、メインのトロッコ道のトレッキング中も、ストックがあるだけでだいぶ足の負担が変わります。
ガイドなしで行く場合のあったらいいなアイテム
ここから先は、ガイドさんが持っているのを横目で見て「いいなー」と思ったアイテムです。
折りたたみマット
屋久島のトレッキングでは、休憩のときに地面や岩場、濡れた板の上に座ることが多いです。
まあそのまんま座ってもいいのですが、折りたたみマットがあれば濡れないしやわらかいし、いいなーと。
ガイドツアーでは、ガイドさんが自分のリュックから人数分の折りたたみマットを出して参加者にサッと渡してました。いいなー
一眼レフカメラ
ガイドさんがツアー参加者の写真を一眼レフカメラで撮ってました。
我々も持っていこうと思ったのですが、重たいし荷物はかさばるし、何より雨に濡れて壊れるのが怖くて持っていくのを断念しました。
ガイドさんは慣れているのか、ちゃんと防水対策して持ってきてました。
まあスマートフォンでもいい写真は撮れますので、あくまであったらいいなレベルですが。
まとめ
- 結論:いける!
- ガイドなしの屋久島縄文杉トレッキングがお勧めの人
- 混雑を避けてサクサク進みたい人
- 屋久島について詳しい人
- お金を節約したい人
- 体力に自信がある人
- ガイドなしの屋久島縄文杉トレッキングでのポイント
- 登山バスの往復券を事前に買う
- 当日の朝・昼のお弁当を手配しておく
- 当日は早起き!!
- まずすぐ縄文杉⇒帰りに観光スポットへ
- 登山ルールは守る!!
事前に知っておくべきポイントを押さえておけば、ガイドなしで屋久島縄文杉には行けます!
ただし、ガイドなしがお勧めの人とそうでない人がいるので、自分はどっちのタイプかしっかり見極めましょう。
縄文杉、古代のパワーを感じられてすごくよかったです。
ぜひガイドなしで行ってみてください~~~!


